Autumn Leaves

枯葉
詞:Johnny Mercer (French), Jacques Prevert (English), 岩谷 時子 (Japanese)
20p

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解説

1945年にJoseph Kosma(ジョゼフ・コズマ)がフランス映画『Les Portes de la nuit(夜の門)』のために書いた曲で原題は「Les Feuilles mortes(死んだ葉)」、オリジナルの歌詞はJacques Prévert(ジャック・プレヴェール)によるもので、いわゆるシャンソンのナンバーである。
1950年にこの曲をアメリカで売り出す際にCapitol Records(キャピトル・レコード)の創始者でもあるJohnny Mercer(ジョニー・マーサー)によって英語の歌詞がつけられ、ヴァースが省略された。その後幾人かの有名な歌手にも歌われたが、一番大きく売れたのはピアニストのRoger Williams(ロジャー・ウィリアムズ)によるインストゥルメンタルで、これが1955年の米国ビルボード・チャートでベストセラー第1位になり広く知れ渡るようになった。

ジャズ・ミュージシャンにとっては1958年に録音されたブルーノート・レコード(Blue Note Records)から出ているCannonball Adderley(キャノンボール・アダレイ)の『Somethin’ Else(サムシン・エルス)』のバージョンが最も有名であろう。
このアルバムは実質Miles Davis(マイルス・デイヴィス)がリーダーではあるが、マイルスは当時Columbia Records(コロムビア・レコード)と契約していたため自身の名義でリリースすることが出来なかったのでキャノンボール・アダレイ名義でのリリースとなった。
イントロおよびエンディングで使われているフレーズはとても有名だが、元ネタはAhmad Jamal(アーマッド・ジャマル)によるものと思われる。このフレーズは演奏時に引用する人も多いのでネタとして覚えておいてもいいだろう。

この曲はAABA形式の32小節で、またジャズでよく使われるⅡ-Ⅴ-Ⅰのコード進行で構成されており、初心者がまず取り組む曲として扱われる事が多い。

#AABA形式, #32小節, #秋, #失恋

参考音源