Blue Bossa

[show_custom_data]

jazz-session-portal

解説

作曲年:1963年
作曲:Kenny Dorham(ケニー・ドーハム)

この曲は1963年にJoe Henderson(ジョー・ヘンダーソン)のリーダーアルバム『Page One』に初収録された。作曲者はこのセッションにも参加しているトランペッターのケニー・ドーハム。ハード・バップとボサノヴァを融合したインストゥルメンタル曲であり、作曲者のケニー・ドーハムが1961年にリオデジャネイロ・ジャズ・フェスティバルを訪れた際に影響を受けて作られたと言われている。当時はボサノヴァ・ブームが最高潮であり、このアルバムでは同じくボサノヴァ調でジョー・ヘンダーソンが作曲した『Recorda Me』も初収録されている。

もっとも、Blue Bossa(ブルー・ボッサ)と名付けられてはいるが、この曲はブルースでもなければ、ボサノヴァのリズムで演奏しなければならないということもない。このセッションに参加していたピアノのMcCoy Tyner(マッコイ・タイナー)はその後アフロ・キューバンのリズムで演奏している。

16小節の単純な構成とキャッチーなメロディ、そしてブルースの哀愁に流行りのボサノヴァのリズムという、演奏者にとって非常に取っつきやすい曲であり、様々なミュージシャンに演奏され、またジャズ・セッションの場でも非常によく取り上げられている。

短い曲のためテーマは最初も最後も2コーラスずつ演奏する。いわゆる2 in 2 out(2イン2アウト)。
本来はインストゥルメンタルの曲だが、誰かが歌詞をつけて歌っていることもある。歌詞も複数あるので、参考動画をいくつか紹介しておく。

#ボサノバ, #ボサノヴァ, #ボッサ

参考音源
Joe Henderson – Page One (Blue Note, 1963)
Tenor Saxophone – Joe Henderson
Trumpet – Kenny Dorham
Piano – McCoy Tyner
Bass – Butch Warren
Drums – Pete La Roca
Milt Jackson, Joe Pass, Ray Brown – The Big 3 (Pablo Records, 1975)
Vibraphone – Milt Jackson
Guitar – Joe Pass
Bass – Ray Brown
Pat Martino – Exit (Muse Records, 1976)
Guitar – Pat Martino
Piano – Gil Goldstein
Bass – Richard Davis
Drums – Jabali Billy Hart
Dexter Gordon Quartet – Biting The Apple (Inner City Records,1977)
Tenor Saxophone – Dexter Gordon
Piano – Barry Harris
Bass – Sam Jones
Drums – Al Foster
Michel Camilo – Michel Camilo (Portrait, 1988)
Piano – Michael Camilo
Congas – Mongo Santamaria
McCoy Tyner – McCoy Tyner And The Latin All-Stars(Telarc, 1998)
Piano – McCoy Tyner
Flute – Dave Valentin
Trumpet, Flugelhorn – Claudio Roditi
Saxophone – Gary Bartz
Trombone, Conch [Shells] – Steve Turre
Bass – Avery Sharpe
Drums – Ignacio Berroa
Timbales – Johnny Almendra
Percussion – Giovanni Hidalgo
Kenny Burrell – Blue Muse (Concord Records, 2003)
Guitar, Vocals – Kenny Burrell
Bass – Roberto Miranda
Drums – Sherman Ferguson
Piano – Tom Ranier