Bag’s Groove

[show_custom_data]

jazz-session-portal

解説

この曲は1952年4月7日にミルト・ジャクソン・クインテット(Milt Jackson Quintet)によってブルーノートレコードで初録音され、後にウィザード・オブ・ザ・バイブス(ミルト・ジャクソンの演奏を集めたブルーノートレコードのコンピレーション)からリリースされた。ちなみに「バッグス」とはミルト・ジャクソンのニックネームで、寝不足と酒によって出来た目の下の袋(たるみ)を指しているらしい。

おそらく最も有名な録音は1957年にリリースされたマイルス・デイヴィス(Miles Davis)の『Bags’ Groove』に収められているものだろう。少し話は脱線するが、この録音自体は1954年12月24日に行われ、その際にマイルスがピアノのセロニアス・モンク(Thelonious Monk)に対して「ソロの間はピアノを弾かないでくれ」と言った事によって二人が大喧嘩になったという逸話が残っている(クリスマスの喧嘩セッション)。しかしこれは噂話として面白おかしく広まってしまっただけで、二人ともそんな事実は無かったとその後に否定している。実際にマイルスが吹いているバックでモンクは一切ピアノを弾いておらず、またこの日の録音が収められている別のアルバム『The Modern Jazz Giants』の1曲目ではモンクがソロを途中で止めてしまい、マイルスが間を埋めようとトランペットを吹き出すとモンクがソロを再開するといった謎の展開があり、これが喧嘩をしていたと噂される元となったのではないかと思われる。

#Blues, #ブルース, #Fのブルース, #12小節

参考音源